みなさんこんにちは。前回日本橋の町名由来をご紹介しましたが、今回は我がオフィス周辺の町名由来をご紹介したいと思います。

おとなりの神田やここ日本橋といえば江戸の町人文化が花開いた町。商人や職人などの建物がずらっと立ち並んでいる町人街でした。この辺りのオフィス街を歩いていると老舗がぽつぽつと現れます。なかには江戸時代から続く名店もあり、それも一つや二つではありません。建物は当時のままとはいえませんが、当時はこのようなお店が軒を連ねていたのだと想像すると、ビル街とのギャップも楽しいものですね。それでは、まず我がレンタルオフィスSOFiEのある日本橋本町の町名由来からご紹介しましょう。

【日本橋本町】
中央区H.P.によると「江戸時代初期、徳川家康が最初に地割を行った地で、江戸又は日本橋の中心的地域であることから生まれた町名」とあります。ここ本町は江戸で最初にできた町、江戸の中心として栄えた町で、なかなか歴史ある町なのです。いまではすっかりビルが立ち並ぶオフィス街ですが、我がオフィス「SOFiE」の並びには、寛政年間(1800年)創業の老舗「うなぎ割烹 大江戸」があり、ちょっとした江戸情緒が味わえます。ほかにも本町には日本橋魚河岸の魚屋「高根屋」を前身とする「繁乃鮨」があり、ランチのにぎり一人前半、1,800円(税込み)がおススメです。


『うなぎ割烹 大江戸』
住所: 東京都中央区日本橋本町4-7-10
電話: 03-3241-3838
アクセス: JR「神田駅」徒歩5分/JR「新日本橋駅」徒歩1分/地下鉄銀座線「三越前駅」徒歩5分
URL: https://oedo.gorp.jp/

『繁乃鮨』
住所: 東京都中央区日本橋本町1-4-13 高根屋ビル
電話: 03-3241-3586
アクセス: 地下鉄銀座線、半蔵門線「三越前駅」徒歩約3分
URL: https://www.shigenozushi.tokyo/

【日本橋室町】
室町と聞けば室町幕府の京都が思い浮かびますが、どのような由来なのか気になっていました。 中央区H.P.には「京都の室町にならったという説と商家が多く集まっており、その土蔵(室)が立ち並んでいたためという説があります。」とありました。なるほど2つの説があるわけですね。そのむかし、土蔵が立ち並んでいたとは、風情があります。現在は再開発で三井タワーなどが立ち並ぶモダンな大人の街へと変貌しました。室町といえば天ざる・天もり発祥として有名な「室町砂場」がおススメ。庭園が望める上品な雰囲気のなかで、白いおそばが印象的な元祖「天ざる」はいかがでしょう。

『室町砂場』
住所: 東京都中央区日本橋室町4-1-13
電話: 03-3241-4038
アクセス: JR「神田駅」徒歩3分/JR「新日本橋駅」徒歩3分/地下鉄銀座線「三越前駅」徒歩3分
URL: https://www.muromachi-sunaba.co.jp/

【日本橋兜町】
言わずと知れた金融の街、兜町ですが、町名の由来は「源義家が奥州征伐の時、ここを通り暴風に出会うや、鎧を沈めて竜神に祈って無事なるを得ました。その帰途、近くに塚を築き鎧を埋めて神を祭ったという故事から生まれた町名です。」とあります。もう一つの説として「承平天慶の乱で平将門を討ち取った藤原秀郷が、岩がある当地で将門の兜を地中に埋めて供養した。」というものもあります。神社自体はこじんまりとしているのですが、意外にも壮大なおとぎ話が由来だったのですね。こちらの神社にお参りした後は、お近くでスイーツはいかがでしょう。話題のお店「patisserie ease(パティスリー イーズ)」にはイートインスペースもあります。賞味期限3分のモンブランやアマゾンカカオのシュークリームなど、どれも美味しそう!筆者一押しのスイーツ店です。

『兜神社』
住所: 東京都中央区日本橋兜町1-12-16
アクセス: 地下鉄日比谷線・東西線「茅場町駅」徒歩5分

『patisserie ease(パティスリー イーズ)』
住所: 東京都中央区日本橋兜町9-1
電話: 03-6231-1681
アクセス: 地下鉄日比谷線・東西線「茅場町駅」徒歩3分
URL: https://patisserie-ease.com/

【神田美倉町】
我がオフィス「SOFiE」のとなりは千代田区神田美倉町です。美倉町は江戸時代に佐柄木町(さえきちょう)蔵地などのいくつかの町屋があり、明治時代のはじめにそれらが合併して美倉町になりました。美倉町には三つの蔵地があったことから「三蔵地(みくらち)」と呼ばれており、のちに「三蔵」を「美倉」に改めたそうです。単純に美しい倉(蔵?)が軒を連ねていたという想像をしていましたが、町屋が三つあったというわけですね。この辺りはオフィスばかりの印象ですが、仕事のちょっとした息抜きにおススメの自家焙煎コーヒーが美味しい喫茶店をご紹介します。「カフェ ビィオット」はドラマのロケなどにもよく使われる老舗喫茶店。最近ではドラマ「グッドワイフ」で吉田鋼太郎さんがコーヒーを飲むシーンが撮影されたそうですよ。

『カフェ ビィオット』
住所: 東京都千代田区神田美倉町1番地 プルミエビル1階
電話: 03-3254-1154
アクセス: JR「神田駅」徒歩5分
URL: https://cafebiot.jp/

【神田紺屋町】
紺屋町は、徳川家康から関東一円の藍の買い付けを許されていた紺屋頭(こんやがしら)土屋五郎右衛門が支配していた町でした。町にはその配下の染物職人が大勢住んでおり、いつしか「紺屋町(こんやちょう)」と呼ばれるようになったそうです。当時の紺屋町は流行の発信地として有名で、江戸名物の藍染めの浴衣や手拭いがこの一帯の染物屋で染められました。町内の藍染川という小川では、染物の布を洗い流していた光景が「狂歌江都名所図会」に歌が詠まれてるそうですよ。紺屋町は現在ではJR神田駅からすぐの場所ですが、この辺りのランチでおススメなのはカレー店「インデラ」。創業50年、カレー店としては老舗中の老舗です。シンプルな欧風ポークカレーに12種類以上の無料のトッピング!お米も新潟県から取り寄せているこだわりのお店です。

『インデラ』
住所: 東京都千代田区神田紺屋町
電話: 03-3252-4544
アクセス: JR「神田駅」徒歩4分

いかがでしたか?

日本橋・神田の町名由来は、調べれば調べるほど江戸時代と現在とのギャップに驚きましたし、また知的好奇心をおおいにくすぐられました。
まだまだたくさんのご紹介したい町名があるのですが、それはまた別の機会に!