当レンタルオフィス「SOFiE日本橋」は中央区日本橋本町にあります。
五街道の始点、日本橋は、江戸時代の中心地として栄えていましたが、今でも当時の町名を残している地域が数多くあります。
以前、レンタルオフィス周辺の日本橋や神田の町名由来をご案内しましたが、これからも時折、日本橋周辺の気になった町名の由来をご案内させていただきます。
今回は、SOFiEのある日本橋本町のおとなり小伝馬町、大伝馬町、馬喰町の由来を調べていきたいと思います。大変歴史のある街なので、江戸・明治創業の老舗とともにご案内します!
【 日本橋大伝馬町 】
日本橋(以下略)大伝馬町では、徳川家康の江戸入府に連れ立って赴いた、馬込勘解由(まごめかげゆ)が伝馬役を務め、名主として代々その名を受け継いでいました。現在、大伝馬町3番地に馬込勘解由の屋敷跡の案内板があります。
伝馬町の伝馬とは、人や荷物を馬に乗せて目的地や次の宿場町まで、「宿継」というリレー方式で運んで行く江戸時代の制度のこと。大伝馬町は多くの馬が置かれていたことから大伝馬町と呼ばれました。
大伝馬町には創業290年を超す、老舗の「刷毛(はけ)」とブラシの専門店「江戸屋」があります。1718年、7代将軍家継の時代に「江戸屋」の屋号を賜った、大変歴史のある「江戸はけ」の専門店です。現在では江戸はけ以外にも、メイクブラシや洋服ブラシなどの時代に合わせた商品を約3,000種類扱っているそうです。
[江戸屋]
住所: 東京都中央区日本橋大伝馬町 2-16
TEL&FAX: TEL 03-3664-5671/FAX 03-3664-5674
アクセス: 地下鉄日比谷線「小伝馬町」徒歩5分
営業時間: 午前9時〜午後5時まで (土・日・祝定休)
URL: https://www.nihonbashi-edoya.co.jp/index.html
【 日本橋小伝馬町 】
日本橋(以下略)小伝馬町も、隣の大伝馬町と同じ制度の伝馬が由来です。大伝馬町より馬が少ないため小伝馬町と呼ばれていたそうです。小伝馬町では名主 宮辺又四郎が伝馬役をつかさどっており、大伝馬町の「宿継」ではなく、江戸府内での伝馬御用を務めていたそうです。
小伝馬町の老舗といえば、明治二年創業の「伊勢重」が有名ですね。東京で最も歴史のあるすき焼き屋として150年以上営業しています。A5等級の黒毛和牛のみ使用、和牛のおいしさを引き出す伝統の手切り技、秘伝の割下と炭火、の四位一体がこだわりです。ちょっと贅沢したい日にいかがでしょうか。ランチ3,000円前後から。
[伊勢重]
住所: 東京都中央区日本橋小伝馬町 14-9
TEL: (予約)03-3663-7841
アクセス: 地下鉄日比谷線「小伝馬町駅」徒歩2分/JR総武快速線「馬喰町」 徒歩2分
営業時間: (通常) 昼食 11:00~16:00 夕食 16:30~22:00 (日・祝・年末年始定休)
URL: https://www.iseju.com/
【 日本橋馬喰町(ばくろちょう) 】
江戸時代、大伝馬町・小伝馬町に隣接する「馬喰町」には伝馬のための馬の仲介業者が住んでいました。馬喰町の由来は「博労(ばくろう)」からきています。博労とは、牛馬の売買を行う仲介業者のこと。当時この地の馬場を幕府博労頭の富田半七と高木源兵衛が管理しており、のちに高木氏が名主となったことで「博労町」と呼ばれるようになりました。正保年間に「馬喰町」と改められたそうです。
馬喰町駅から徒歩5分のところに、江戸中期創業の老舗和菓子店「亀屋大和」があります。住所としては千代田東神田ですが、ちょうど中央区と千代田区の境目にあるお店です。名物は香ばしい焼き目の付いたみたらし団子と、50年作り方を変えていない伝統のどら焼き。知る人ぞ知る名物として、お節句菓子の味噌あん柏餅が人気です。厳選した京都の白みそを使用、毎年5月を心待ちにしている人が多いそうですよ。
住所: 東京都千代田区東神田 1-14-10
TEL&FAX: TEL 03-3866-3804/FAX 03-3866-3807
アクセス: JRJR総武快速線「馬喰町駅」徒歩5分/地下鉄都営新宿線「馬喰町駅」徒歩5分
営業時間: 午前9時~午後6時(日・祝定休 *お節句は除く)
URL: http://www.kameyayamato.co.jp/
隣接する大伝馬町と小伝馬町、馬喰町はそれぞれ密接な関係にあったことがわかり、大変興味深く感じました。史跡や老舗も多いので、街歩きしたくなってしまいますね。
またそのうち、日本橋や神田の町名由来をご案内したいと思いますので、どうぞお楽しみに!