前回、クラウドファンディングの寄付型サイトをご案内しました。
今回は引き続き、購入型クラウドファンディングサイトのご案内をしたいと思います。
購入型クラウドファンディングには、「All or Nothing型」「All In型」という二つのタイプがあります。まずは購入型クラウドファンディングについて、さらに2つのタイプについてもそれぞれ簡単にご説明しましょう。
【 購入型クラウドファンディング 】
購入型クラウドファンディングとは、シンプルに言うとプロジェクトを支援した人がリターンを得ることができるサービスのことです。リターンといっても金銭ではなく、起案者の指定した商品やサービスなどの見返りを得ることができます。起案者側は「All or Nothing型」「All In型」の2種類から選び、資金調達を行います。
●「All or Nothing型」とは
募集の期限内に目標額を達成した場合にのみ、支援金を受け取ることができ、プロジェクトが成立します。目標金額が集まってから初めてプロジェクトに着手可能となる場合は、こちらを選択します。目標金額を達成できなかった場合は全額返金となります。
●「All In型」とは
目標金額に達成しなくても、最低1人でも支援者がいればプロジェクトが成立します。その際でもプロジェクトの実施は必要になります。失敗しても支援金が受け取れ、返金の必要はありませんが、手数料やリターンの作成が必須なため、場合によっては赤字になる可能性があります。
それでは、購入型クラウドファンディングの代表的なサイトをご案内しましょう。
『 CAMPFIRE 』
CMでおなじみの「CAMPFIRE」は国内最大の購入型クラウドファンディングサイトです。サービス開始以来、支援金総額670億円突破、6.8万件以上のプロジェクトと810万人以上支援が行われてきました。掲載費用は0円、手数料12%(現在5~11%に割引き中)、決済手数料5%です。ページ作成も文章や画像を入れるだけで簡単にでき、最短で即日掲載が可能、支援金の入金も早いのが特徴です。
URL: https://camp-fire.jp/
『 Makuake 』
2013年にスタートした日本の購入型クラウドファンディングの代表的存在であり、大手IT起業サイバーエージェントの子会社が運営しています。「Makuake」では起案者(作り手)をプロジェクト実行者、支援者をサポーターと呼び、今までにない新しいものを応援購入するというカタチをとっています。サイト掲載費は無料、手数料は決済手数料込みで20%です。
URL: https://lp-mk-1.makuake.com/
『 A-Port 』
朝日新聞社が運営する購入型クラウドファンディングサイトです。「A-Port」とは、冒険(Adventure)、行動(Action)の頭文字Aと、夢やアイデアをのせた船が漕ぎ出していく港(Port)のようなサイトにしたいという思いで名付けられたそう。支援者はワンコイン(500円)から支援ができ、金額に応じて起案者からリターンを得ることができます。プロジェクトは朝日新聞社が審査しているため、社会的に意義のあるものが多い印象です。手数料は、20%(税込22%)または50,000円(税込55,000円)のいずれか高い金額に設定されています。
URL: https://a-port.asahi.com/
いかがでしたでしょうか?
購入型クラウドファンディングは通販等で商品を購入するのとは違い、その性格上起案者側にも購入者側にもある程度のリスクが存在しています。All or Nothing型、All In型それぞれの特徴を理解した上での利用が必要になってくるかと思います。
さて次回は、クラウドファンディングの最後のタイプ、『融資型』のサイトをご案内したいと思いますのでお楽しみに!