今回は地方の遊休地の再生事例を取り上げたいと思います。

遊休地とは、所有者はあるものの利用されておらず放置されている土地のことをいいます。人口減少や地方の過疎化に伴い、遊休地は年々増加しているそうです。相続した地方の実家の土地が更地のままになっていたり、企業などが撤退した跡地や、あと継ぎのいない農業用地など、個人や自治体などがその活用法に頭を悩ませている問題があります。


遊休地は放置しているだけで、毎年税金がかかったり、雑草が生い茂ると周辺環境も悪化するため、土地の管理だけでもコストが生じてしまいます。一般的な活用法としては、駐車場や賃貸物件などがありますが、過疎化している地域ではなかなか借り手がつかないという問題もあります。

そこで今回は、遊休地をあたらしい発想で再生し、活用している地方の事例を3例ご案内したいと思います。
 
 
 群馬県みなかみ町【 キャンピングオフィス 】
 
みなかみ町の象徴である谷川岳を眺望できる遊休地を活用して、期間限定の「キャンピングオフィス」を設営しています。都会から来るテレワーカーと地域の交流の機会を創出し、活性化を図っています。地域で活動する一般社団法人「コトハバ」が運営する「テレワークセンターMINAKAMI」と連携している事業です。高齢化に伴い放置されていた空き地を、専門家などの意見を取り入れ、地主だけでは考えつかない発想での活用法を実現した一例です。

『テレワークセンターMINAKAMI』
URL: https://tw-g.org/ 
 
 
 北海道帯広市【 いきぬき通り「北の屋台」 】
 
北海道帯広市「北の屋台」は、「通り抜け」型の市場の跡地が火災で焼失してしまい、跡地が車両19台ぶんの奥行きのある細長い駐車場になっていました。その後、地域の市民ボランティア等が資金を持ち寄り立ち上げた組織が中心となり、帯広を元気に!という思いのもと「北の屋台」を運営しています。地域の商店街とも連携することで一帯が活性化され、街ににぎわいをもたらしています。
 
URL: https://kitanoyatai.com/ 
 
 
 千葉県柏市【 緑は楽しい カシワのカシニワ 】
 
東京のベットタウンである柏市でも、空き地は年々増加しています。使われなくなった土地を、市民と行政が手を加え、住民が使える「地域の庭」とすることで、市内の緑を守っていくという空き地の活用法です。土地を貸したい人と土地を使いたい住民、活用の支援をしたい人の情報を集約、「カシニワ情報バンク」として需給をマッチングさせる仕組みです。使い方は多様で、ティータイムを楽しんだり、バーベキューやフリーマーケット、キャンプ、演奏会などに利用されています。現在は空き家の活用にも取り組みはじめ、空き家を「カシニワ・おうち」、カシニワを「カシニワ・おにわ」としています。
 
『柏市H.P カシニワ制度』
URL: https://www.city.kashiwa.lg.jp/kashiniwa/index.html 
 
 
いかがでしたか。次回は遊休地にコンテナを設置して様々な用途として活用している例を取り上げたいと思います。

 

 

 


遊休地を持っているが、土地活用方法に悩んでいる方は多く見られます。遊休地は持っているだけでは、固定資産税を払う分赤字になってしまいます。

それではせっかく土地を持っていても損ですよね。そのため、遊休地を持っている方は、積極的に土地活用しましょう。

そこで本記事では、遊休地の土地活用の方法や土地活用の事例などをご紹介します。土地活用といっても、賃貸経営以外にも駐車場経営などがあるため、遊休地に適した方法で土地活用しましょう。

 

 

 

 

 

 


少子高齢化や人口の過疎化を解消し、地域経済や地域住民の活動を活発化させることを目的として、地域活性化に取り組む自治体の数は増えています。国や政府も助成金をはじめとした様々な取り組みによって、地域活性化の支援を推進しています。

地域活性化の取り組みには、観光や街づくり、雇用拡大などの様々な事例があります。自身の住む地域で地域活性化への取り組みを実践する際には、まずは全国の自治体の成功事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。